犬の皮膚・被毛が気になるときのシャンプーの選び方とお手入れ方法
シャンプーは被毛の汚れや皮脂を洗い流し、日常のお手入れをするためのものです。皮膚の状態に気になる変化がある場合は、シャンプーだけで判断せず、症状の経過を確認して必要に応じて獣医師へ相談しましょう。
愛犬を撫でているときにフケが見つかったり、いつもより体をかいていたりすると、「シャンプーが合っていないのかな?」と気になりますよね。犬の皮膚や被毛の状態には、シャンプーだけでなく、季節や生活環境などさまざまな要素が関係します。
この記事では、フケ・かゆみ・赤みなどが気になるときに確認したいポイントから、洗う頻度、日常のお手入れ、シャンプーを選ぶときの見方まで、飼い主さんが知っておきたい基本をまとめます。
犬の皮ふや被毛が気になるとき、まず確認したいこと
犬の皮膚や被毛の状態がいつもと違うと、「使っているシャンプーを変えたほうがいいのかな」と考えることがあります。
ただ、フケやかゆがる様子、赤みなどが見られるときは、シャンプーだけを原因として考えるのではなく、まず現在の状態を落ち着いて確認することが大切です。
シャンプーで解決できることと、できないこと
犬用シャンプーの基本的な役割は、被毛についた汚れや皮脂などを洗い流し、清潔に保つためのお手入れをすることです。
フケが気になるからといって洗う回数を増やしたり、かゆがるからといって短期間にシャンプーを何度も変更したりすると、かえって状態の変化やきっかけを把握しにくくなることがあります。
いつから・どこが・どのくらい続いているかを見る
愛犬の皮膚や被毛に変化があったときは、まず「いつから気になったのか」を確認してみましょう。
チェックしたいのは、次のような点です。
• いつ頃から変化が見られるか
• どの場所に変化があるか
• フケや赤みなどがどの程度見られるか
• 体をかく、なめるなどの様子があるか
• 以前と比べて変わったことがあるか
毎日のブラッシングやスキンシップの時間に、被毛の状態を確認しておくと変化にも気づきやすくなります。
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フケが気になるとき
犬の被毛をブラッシングしているときに、白っぽいものが落ちていることがあります。 「シャンプーが足りないのかな」「もっと頻繁に洗ったほうがいいのかな」と考えてしまうかもしれません。
しかし、フケが見られる背景は一つとは限りません。まずは状態を確認し、洗う回数だけで解決しようとしないことが大切です。
フケが出る背景はひとつではない
フケは、皮ふから出た角質が目立って見えるものです。 犬の皮ふは、人と同じように常に新しい細胞へと入れ替わっています。その過程で古い角質が落ちること自体は、特別なことではありません。
一方で、普段よりフケが目立つ場合には、乾燥などの環境要因のほか、皮ふの状態や体調など、さまざまな背景が考えられます。
たとえば、空気が乾燥しやすい季節には被毛や皮ふの状態が変化して見えることがあります。また、ブラッシングの頻度やシャンプーの間隔など、日常のお手入れも確認したいポイントです。
ここで大切なのは、「フケがある=シャンプーが合っていない」とすぐに決めつけないこと。 フケだけを見て判断するのではなく、かゆがる様子があるか、赤みがないか、どのくらい続いているかなど、全体の状態を確認しましょう。
洗う回数を増やす前に確認したいこと
フケを見つけると、「もっときれいに洗わないと」と思うことがあります。 しかし、フケが気になるからといって、自己判断でシャンプーの回数を増やすのはおすすめできません。 犬のシャンプー頻度は、犬種や年齢、被毛の状態、生活環境などによって考え方が異なります。 まずは現在のシャンプー頻度が愛犬に合ったペースなのかを確認してみましょう。
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また、シャンプーの頻度だけでなく、洗うときの手順やすすぎ、乾かし方も確認しておきたいポイントです。 フケが続く、増えている、かゆがる様子や赤みなども見られるという場合は、シャンプーの回数を調整する前に獣医師へ相談しましょう。
かゆがる様子が気になるとき
愛犬が何度も体をかいていると、「シャンプーで何とかできないかな」と思うのは自然なことです。 ただ、かゆがる様子はさまざまな背景から見られることがあり、シャンプーだけで原因を判断することはできません。
まずは「どこを」「どのくらい」かいているのかを観察してみましょう。
かきやすい場所を見ておく
犬が体をかいているときは、どの場所を気にしているのかを確認してみましょう。
たとえば、
• 首まわり
• 背中
• お腹
• 足まわり
• 耳の周辺
• しっぽの付け根
など、気にしている場所を普段から観察しておくと、変化に気づきやすくなります。 また、「たまにかく」のか「何度も繰り返している」のかでも、様子は異なります。 かいている回数だけでなく、皮ふの見た目や被毛の状態、普段と違う行動がないかなども合わせて確認しましょう。
飼い主さんだけでは判断しにくい場合には、気になる場所を写真や動画で記録しておくと、動物病院で相談するときにも役立ちます。
シャンプーを次々に変えないほうがよい理由
愛犬がかゆがっていると、「今のシャンプーが合っていないのかもしれない」と考えて、別の商品を試したくなることがあります。 もちろん、シャンプーを選び直すこと自体が悪いわけではありません。
ただ、短い間隔で次々とシャンプーを変更すると、いつ何を使ったのか、どのタイミングで状態が変化したのかを把握しにくくなります。
シャンプーを選ぶときは、犬用として作られているか、どのような成分を配合していないか、洗いやすいかなど、商品の表示を落ち着いて確認しましょう。 そして、かゆがる様子が続く場合は、シャンプー選びだけで対応しようとせず、獣医師に相談することが大切です。
日常のお手入れでできること
犬の皮膚や被毛の状態を確認するうえで、特別なことを毎日する必要はありません。 ブラッシングやシャンプー、タオルドライなど、普段のお手入れの中で被毛の状態を確認する習慣を作ってみましょう。
洗う前のブラッシング
シャンプーをする前には、被毛の状態を確認しながらブラッシングしておきましょう。 ブラッシングには、被毛についた抜け毛や汚れを取り除き、毛のもつれを確認するという目的があります。
特に毛が長い犬や毛量の多い犬は、表面だけでなく毛の根元まで確認することが大切です。 ブラシを強く当てるのではなく、愛犬の様子を見ながら少しずつ進めましょう。
ブラッシングの途中で、普段と違うフケや赤み、気になる場所などに気づいた場合は、その状態を記録しておくと後から確認しやすくなります。
すすぎ残しを作らない
シャンプーでは、洗うことだけでなく、すすぎまで丁寧に行うことが大切です。
首まわりや足の付け根、足先などは、被毛が多い場合にすすぎに時間がかかることがあります。 シャンプーをしたら、被毛をかき分けながら、洗浄料が残らないように十分にすすぎましょう。
ただし、すすぎの時間を必要以上に長くすることが目的ではありません。洗う場所や被毛の量に合わせて、すすぎ残しがないよう確認することがポイントです。
シャンプーの泡立ちや泡切れなど、洗いやすさも商品を選ぶときに確認したいポイントの一つです。
乾かし方で変わること
シャンプー後は、濡れたまま長時間過ごさせないよう、タオルやドライヤーなどを使って被毛を乾かします。 まずはタオルで余分な水分を吸い取り、その後にドライヤーを使って被毛を乾かしていきます。 毛の表面だけが乾いていても、内側が濡れていることがあります。 被毛をかき分けながら、根元まで乾いているか確認しましょう。
タオルドライでは、マイクロファイバー素材のタオルなど、吸水性を考えたアイテムを使う方法もあります。 ARAIBAでは、速乾・吸水のマイクロファイバー素材を使ったタオルを用意しています。サイズは41×41cmのコンパクトサイズと、180×69cmの超大判サイズがあります。
▶ 41×41cmのマイクロファイバータオル(コンパクトサイズ)
なお、ドライヤーを使用するときは、犬の様子を見ながら熱くなりすぎないよう注意してください。
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シャンプーを選ぶときに見るところ
犬用シャンプーを選ぶときは、「何となく良さそう」という印象だけで決めるのではなく、商品の表示を一つずつ確認してみましょう。
特に確認したいのは、犬用として作られているか、配合していないものは何か、実際に洗いやすいかという3つです。
犬用として作られているか
まず確認したいのは、犬用として作られた商品かどうかです。 人用のシャンプーと犬用のシャンプーでは、想定されている使用対象が異なります。
愛犬のお手入れに使うものだからこそ、「犬用」と明確に表示された商品を選ぶことを基本にしましょう。 また、商品の使用方法や使用上の注意も、購入前に確認しておくと安心です。
何を配合していないかを確認する
シャンプーを選ぶときは、配合されているものだけでなく、「何を配合していないのか」を確認する方法もあります。
ARAIBAの「アラウSTYLE」オーガニックシャンプーでは、次の8項目を配合していないことを商品情報として案内しています。
• パラベン
• 合成着色料
• 酸化防止剤
• アルコール
• 鉱物油
• サルフェート
• シリコン
• 紫外線吸収剤
配合していないことをもって、安全性を断定することはできません。
大切なのは、愛犬に使うものとして、商品にどのような表示があるのかを確認し、自分の家庭でのお手入れ方法に合うものを選ぶことです。
ARAIBAのオーガニックシャンプーは、オーガニック品質にこだわったペット用シャンプーです。国産ヒノキ由来成分を配合し、やさしいライチの香りが特徴です。 また、リンスインタイプで、トリートメントを別に用意せず洗える仕様です。泡立ち・泡切れのよさも、洗いやすさを考えるときに確認したいポイントです。 内容量は300mlです。
洗いやすさ・すすぎやすさ
シャンプーは、成分表示だけでなく、実際のお手入れで扱いやすいかどうかも確認しておきたいところです。 たとえば、泡立ちや泡切れ、洗った後の被毛の手ざわりなどは、毎回のお手入れを考えるうえで確認したいポイントになります。
シャンプーをする時間が長くなりすぎると、犬にとっても飼い主さんにとっても負担になりやすいため、無理なく続けられる方法を考えることが大切です。 「皮ふのために何が効くか」だけで商品を選ぶのではなく、「犬用として作られているか」「表示内容が確認できるか」「洗いやすいか」といった視点から選んでみましょう。
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動物病院に相談する目安
ここまで、犬のフケやかゆみ、皮膚や被毛の状態を確認するときのポイントを紹介してきました。 ただし、飼い主さんが自宅でできるのは、あくまで普段の状態を観察し、お手入れを行うことです。 フケやかゆみ、赤みなどが気になる場合、それだけで原因を判断することはできません。
特に、
• 気になる状態が続いている
• 以前より明らかに変化している
• 何度も体をかいている
• 特定の場所を繰り返し気にしている
• 赤みなど、見た目の変化がある
• 普段と違う様子が見られる
といった場合には、自己判断でシャンプーを変えたり、洗う回数を増やしたりする前に、動物病院へ相談しましょう。
動物病院では、飼い主さんが気づいた変化を伝えることが重要です。 「いつから」「どこに」「どのような変化があるか」をメモしたり、写真や動画を残したりしておくと、相談時の情報として役立ちます。
シャンプーは日常のお手入れとして活用しながら、気になる状態については獣医師に判断してもらう。この線引きを意識しておくことが、愛犬のケアを続けるうえで大切です。
犬の皮膚や被毛が気になるときは、シャンプーだけに原因を求めず、普段の状態を観察することから始めてみましょう。
この記事のポイントをまとめると、次の4つです。
• フケやかゆみ、赤みなどがあるときは、いつから・どこに・どの程度あるのかを確認する
• フケが気になるからといって、自己判断でシャンプーの回数を増やし続けない
• ブラッシング、すすぎ、乾かし方など、普段のお手入れを丁寧に行う
• シャンプーは犬用か、配合していないものは何か、洗いやすいかなどを確認して選ぶ
毎日のブラッシングやシャンプーは、愛犬の被毛や体の状態を知るきっかけにもなります。
一方で、フケやかゆみ、赤みなどの気になる症状が続いている場合は、シャンプーだけで様子を見続けず、動物病院・獣医師に相談してください。